
|
試験で弾く曲は、たまたまベートーヴェンのソナタ 作品10の1 ハ短調 第1楽章になったのですが、もともと人一倍手の小さなわたしは、激しいベートーヴェンの曲が大の苦手で、O内先生からは「もっと強くっ!!」と、耳にタコができるほど毎回注意されていました。もっともO内先生の口はすっぱくなっていたでしょうが。 あっという間に2か月は過ぎ、わたしは札幌の試験会場に来ていました。 そしてついに試験の時間に。 が、わずか4小節あたりでわたしの頭は真っ白ケーになりました。人間、究極に緊張すると本当に文字どおり頭の中って真っ白になるんだぁ、ということだけが漠然と頭の中をよぎりましたね。 で、どうなったかって? その後の面接は、もうふっ切れたのか脱殻になったのか、特別緊張もせず淡々と終わりました。 ── 数日後。 先生「ちょっとぉ〜、あんた何やったのォォ!? 落ちたわよー!!」 ふ。やっぱりな。 …と思いつつもやっぱりショックは大きく、その日1日は超ブルーでした。 これでまた細々とフリーでやっていこう、と思っていたのですが、事態は思わぬ展開へ。これはまた次回。 次回は『結局、教室講師になる』です。 |