第13回
最後の最後の発表会

さて、お世話になったT橋先生とのお別れともなる最後の発表会に向けて、曲も決まり早速練習に入りました。が、ドビュッシーの「月の光」、♭だらけで難しい!! ♭の多い曲が一番苦手な みの、譜読みだけでものスゴク苦労しました。
出だしの部分は、静寂の中にほのかな月の光が水面に映しだされている…、そんな感じで、音符もそれほど多くなく、わりと表情も付けやすかったのですが、問題はその次。静寂の中にも躍動感あふれる展開に。ゆっくり一音一音譜読みしていくと、なにを弾いているんだかわからなくなるのです。泣く泣く練習を重ね、なんとか弾けるようになっていきました。

一緒に習っていた兄は、中学校に入ってからバレー部に入ったこともあり、ピアノはやめていたのですが、今回T橋先生とお別れということで、発表会に出ることに。曲はショパンの「軍隊ポロネーズ」。かっこつけたがりやの兄、そんなの弾けるんかい!と冷めた目で見る妹。当時はけっこう弾けてるように思ったのですが、ピアノ講師となった今振り返ってみると、やたらウルサイ。強けりゃいいんかい!という演奏であった。…と、どこまでもナマイキな妹である。

ともかく発表会当日、二人とも無事(?)演奏を終えました。というか、実はこのときの記憶があまりないのでした。。((((^^;
いつも発表会のときは、先生が演奏をカセットテープに録音していたので、このときのテープもあるはずなんですが、恐ろしくて一度も聴いていないと思われます。とにかく「終わった!!!!」という感覚しか残っていません。よっぽどやめたかったんでしょうね(^_^;

当日は引き継ぎの先生も来ていらっしゃいました。ほとんどの生徒はその新しい先生に習う様子。で、最後の最後までT橋先生は言うのでした。「あれが新しい先生。まだ間に合うわよ」「続けたら??」「もったいない!」

ああぁぁぁ!!それ以上責めないでぇ!!(T∇T) みの、やめることに決めたんですっ!!

なんとかT橋先生の「もったいない」攻撃を交わした みのでありました。

…と、これだけ「やめるったらやめるんだ!」と騒いだわりには、たった1年半でやめたことを後悔し、再びレッスンを受け始め、その後ピアノ講師にまでなってしまったワタクシ。…おバカ。
数年後、兄が進学先の宮城県S市で偶然にも(?)T橋先生と再会、わたしがピアノ講師になった、と伝えたそうな。きっとT橋先生は思っただろう。「だからやめるなって言ったのに!」と。

あぁ、T橋先生は今どうしているのかな。今のわたしがあるのはT橋先生のおかげです。先生の言うことを聞いておくべきでした。<(_ _)>ハハー
でもまぁ、いったんやめたことでピアノがいかに好きか、ということに気付いたので、やめたからこそ今の自分があるのかな、なんて思ったりもするのでした。

次回からはほんの少しの間『自由時代』と題し、ピアノのレッスンから解放された みのの、音楽に関わるストーリーを語りたいと思います。

次回は『自由時代 〜学校祭で「待つわ」〜』です(笑)。

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Last modified: Wed Feb 12 23:37:46 JST 2003